SAAB消滅に思うこと

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非常に残念ですが2017年に70年の歴史に幕を閉じます。そう、それは自身も所有し乗っていたスウェーデンの自動車メーカーSAAB(サーブ)です。サーブスカニア社という航空機会社から独立した自動車メーカーです。サーブはGMをはじめ、様々な企業へ買収されながら何とかブランドとして残ってきたが、とうとうこの時が来てしまったという思いです…


日本でもバブル期は、ボルボをも凌ぐ勢いでトレンディードラマにもよく登場していました。
ちなみに、私はそれよりも以前に目をつけ西武自動車販売が輸入代理店をして大阪支店が出来てすぐに買いに行きました。確かその当時、大阪ではSAABの登録台数が10台未満だったと思います。

 

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あの独特で無骨なボディーデザイン、フロントガラス。運転席から見る景色は他の車と一線を画していました。また、フロントガラスとボディートップの形状で、雨の日の運転は特に楽でした。
さらに当時の国産車では珍しかった、シートヒーターやクルーズコントロール、ベットライトワイパーなどを搭載。もちろんボディー剛性は国産車を圧倒していた。何と言っても逆アリゲーターのボンネット。これはよく人の目をひいていたな…

 

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さらに加えていうと、自国に適した車を作っていたんだなと実感しました。それは、なにかというと、インパネです。冬場、手袋をしたままでも操作がしやすいように、小さなボタンではなく大きめのダイヤルで人に配慮していると感心したものです。

 

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自身は、その前がTOYOTAのチェイサーという、比較的誰でも乗ってる車でした。YAMAHA設計の直列6気筒1G-Gのエンジンは噴き上がりや静粛性は確かに優れていました。

 

でも、自分は人と違うのが好きなので、すぐに嫌になり当時、「くるまにあ」、「ウィズマン」などの輸入車雑誌を読み漁ってましたね。それでサーブに出会いました。しかし、SAABは3速AT。国産車でも4速ATが当たり前の時代に決してハイテクノロジーではなかったですが、16バルブとターボの相性は抜群で気持ちよく加速してくれました。スウェーデン鋼を使っていたのも気に入っていた。ほんと意味もなくよく走りに行ったものです。

 

もう一度乗ってみたいと思わせる唯一の車でした。たくさんの思い出をありがとう。SAABよ永遠に。

 

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