ここにLUMIXの記事を書いたブログがありますが、海外からの反応が非常に高いです。
いかに欧米でのブランド戦略が成功したかが見て取れますね。
そこで私なりのLUMIXのブランディング戦略について書いてみたいと思います。かなり乱暴ではありますが。。。
ブランディング戦略は様々な手法や方法で多く一般に語られていますが、そんな型にはまった戦略だけでは成功しない時代に入っていることも把握しておく必要があるでしょう。
私が考える戦略は2つ
①自社の強み
②他社との差別化
では、それぞれLUMIXではどのようになるのか書いていきましょう。(勝手気ままに書きます)
①自社の強み
これは、自他ともに認める4Kをはじめとする動画です。それを物語るように先日正式発表されたフラッグシップモデルのGH5は動画機能に特化しています。
つまり、4K/60p撮影を可能しました。4K/60p撮影は、すでに一眼レフではキヤノンの「EOS-1D X Mark II」で可能になってはいますが、ミラーレスでは世界初となる。米国での価格は約2,000ドルということで、EOS-1D X Mark IIの実売65万円前後からすれば、GH5は4K/60pを実現した低価格なカメラです。
また、動画性能が上がったことによる静止画性能への影響も大きいでしょう。6Kフォト、これはおおよそ1800万画素の静止画を秒間30コマ撮影し、800万画素の4Kフォトに至っては秒間60コマを撮影するという圧巻なスペックになっています。
これはプロをもうならせるスペックです。それは、絶対に撮り逃しが許されない場面で活躍してくれるからです。
まだまだ動画に関しては詳細なスペックがありますがここでは割愛します。
②他社との差別化
以前、どこかでも書いた記憶がありますが、Panasonicがデジカメに参入した際に自社は3周遅れだと認識した時点からスタートしています。もちろん、それまで業務用やコンシューマ分野で培ったビデオカメラ技術はあったものの、大きく出遅れているという認識が出来ていたことは大きいでしょう。
その認識があったからこそ、何に特化したり、どこを差別化すればいいのかが会社内で共有できたからこそ今のLUMIXがあるのだと思います。
また、LEICAとの提携は大きいブランド戦略です。これからもその提携は続くようなのでさらなるLUMIXにおけるLEICAの付加価値を加えて差別化してもらいたいです。
それでは、これからの戦略はその2つでいいのかと言えばNOだと思います。
上記の2つに加えて私が考えるものは「コア層の追求」
その点で、動画に特化するというのはひとつだと言えますね。
しかし、LUMIXの製品をラインナップする上で製品同士が競合するようではダメだと思います。また、すべてのユーザーを満足させる製品をラインナップさせる必要があるのかどうかも考え直した方がいいでしょう。
もちろん、入門機があって、ステップアップしてミドルレンジ、そしてハイエンドとなる製品をそろえておくことは必要かもしれません。しかし、入門機も何種類かの製品がある必要はないと思います。ここは類似製品を思い切って切り捨てて、その分の予算で、さらなる差別化であったり、コストダウンできる技術開発に回した方がよっぽどユーザーのためになるでしょう。
私は、平均点がそこそこの製品よりも、自分が求めるスペックがより高いものに興味があります。もちろん、最低限のスペックは必要ですが。。。
それと、カメラ界で圧倒的シェアを誇るC社にカメラで完全に立ち向かう必要性はPanasonicにはないと思います。多様な事業を展開しているPanasonicがカメラが主事業のキヤノンと張り合う必要はないと思うからです。
きちんと住み分けすればいいのです。当然ですが、LUMIXが展開している製品群でキヤノンの対抗モデルを駆逐すればいいのです。
とにかく、ラインナップ製品を集約しコア層の発掘と追及をして、さらに国内でのLUMIXブランドの価値を今以上に高めてもらいたいと期待しています。