これは、従来のモノクロームに加え、さらに質感描写にこだわったPanasonic LUMIX GX7 MarkⅡから搭載された新しいフォトスタイルです。モノクローム写真特有の、光と影による豊かでキレのある質感表現が追求されています。GX7 MarkⅡのセンサーはローパスレスフィルターで、その解像感とも相まって豊かな階調で被写体を描き出してくれます。普段見慣れているカラーの街並みを違った風景に、より魅力的に変え描き出してくれます。
L.モノクロームの”L”とは言わずもがな、LEICAのLです。モノクロームと言えばライカと言われるほど、表現力の高さには定評があります。その豊かな階調のライカのモノクロームを徹底的に研究して搭載したのがL.モノクロームです。これも、LIECA社と協業関係にあるPanasonicだからこそ出来たのだと思います。ダイナミックレンジが広いだけでなく、画像処理エンジンが高密度で適正な演算処理をして、モノクロの階調精度を上げることで実現しているのでしょう。
特にライカは黒からグレーにかけての階調が豊かだと言われています。また、黄色、オレンジ、赤、緑のデジタルフィルターを使うことでより表現したいものに仕上げることもできます。
※ダイナミックレンジと階調を分かりやすく表現すると、長さを測る物差しがダイナミックレンジなら、階調はその物差しの細かさどの単位まで測れるかが階調です。単なる物差しがダイナミックレンジなら、ノギスが階調だと言えます。
ではそれが写真に置き換えるとどうなるのか?
ダイナミックレンジが広く階調が多いと、いわゆる白飛びや黒潰れがなく高精細な表現でモノクローム写真を再現してくれます。
さらにPanasonicにはLEICAモデルレンズがあり、その魅力をさらに引き出してくれることは間違いないです。
それを思う存分愉しむには、やはり高価なLEICAを揃えないといけないわけですが…
さらに、驚くことにライカにはモノクローム専用のデジタルカメラLEICA M Monochrom(Typ246)も存在しますからね。ただ、モノクローム専用だからと言って決して安いわけではなく113万円もするのですから。
でもそれが売れていることは驚きですよね。
それだけモノクローム=ライカという等式が成り立っているわけですね。
ただ、カラー写真に比べて、モノクローム写真は目に入る情報量は圧倒的に少ないわけです。
カラー写真が具体的だとするとモノクローム写真は抽象的だとも言えます。しかし、モノクロームだからこそストレートに伝わる写真が撮れる醍醐味もあります。その分とても難しいですが、いい写真が撮れたときは喜びもひとしおです。そんな、L.モノクロームは写真を撮る愉しみを与えてくれますね。
みなさんも、このブログを読んだことをきっかけに奥深いモノクロームの世界に触れてみてはいかがでしょうか?できればLUMIXのGX7 MarkⅡで、もちろんお金に余裕のある方はLEICA M Monochromをどうぞ。
私も、この記事を書いたのをきっかけにさらにL.モノクロームの世界を広げて行きたいと思います。
当サイトもL.モノクローム写真がもう少し増えてくれば、カテゴリを分けてL.モノクロームの世界観だけ集めようと思っています。