デジカメを全て手放して約2年経った頃、どうしても復活させたい趣味のひとつが写真でした。色々な家電量販店やカメラ屋さんを巡っては手に取り感触を確かめたりカタログを持ち帰り吟味していました。
そんな頃に丁度、ヨドバシカメラ梅田でPanasonicのLUMIX GX7 MarkⅡの無料セミナーを偶然通りがかりに聞いたのが最初の出会いでした。
デジカメ選びは当然、光学機器メーカーのキヤノンやニコンなどが有力候補だったので、パナソニックか…と思ったのは正直な感想でした。
セミナーが始まると講師のプロ写真家 森脇彰彦先生の歯に衣着せぬものいいに圧倒されました。「フルサイズセンサが本当に必要?」、「画像処理エンジンがごまかしているだけ」、「そのカメラの性能をフルに出そうとすれば1本100万円ほどするレンズが必要」などといったことを聞き、また見て驚きました。もちろん、パナソニック以外のメーカーに言及するのみならずLUMIXのまだまだダメなところもきちんとお話されるところにも驚きました。
そしていよいよ発売前の実機に触って最初に衝撃を受けたのが、シャッターの振動がほとんどないこと。(これは撮った写真がブレないこと、つまりシャッターの振動が写真に大きな影響を与えていることを意味します)
そして何よりカメラとして好きなデザインだったこと、サイズが何とも言えない絶妙感でとても気に入りました。
PanasonicはLEICA社と提携しているのでLEICAという冠を施したレンズがラインナップにあることも魅力です。
当然一番最初に買ったレンズはLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.(35mm換算30mm)
では肝心の写りについてですが、ズバリ色合いがとても好みでした。これは今まで使ってきたキャノン20DやRICOH GXRなどではとても苦労してレタッチをしていましたから…
このGX7 MarkⅡはそんなレタッチを駆使しなくても好みの色合いが出て気に入ってます。もちろん、RAW現像からJPEG変換はしていますがGX7 MarkⅡが標準で吐き出すJPEG画像も露出やホワイトバランスなど設定さえきちんとすればとても綺麗です。
では、どんな色合いなのか?それは、C社のように誇張されたりR社ようにくすんだ色合いではなく、ほんと自然に近い色合いと言えばいいかな。そして、L.モノクロームというフォトスタイルを備えていることも魅力です。
これは、LEICAレンズの特性を最大限に引き出してくれるモードです。黒の中に何種類もの黒を再現するLEICAのこだわりがGX7 MarkⅡなら撮れるわけです。
あと、操作性についてはとてもシンプル。森脇先生曰く、パナソニックの製品基準である「誰が操作しても同じようにできる」つまり小学生が使ってもお年寄りが使っても再現できるという基準だそうです。
それをクリアしなければパナソニックの製品は世に出せない。すごいなパナソニック。
これは、他社のミドルレンジクラス一眼でさえ相当なダイヤルやボタンが配置され、かなり操作の慣れが必要でしょう。プロ写真家ならともかくアマチュア写真家で果たしてどれだけの人が使いこなしているのだろう?
このGX7 MarkⅡは写真のとおりこれだけのボタンしかないのです。カメラは写真を撮る手段、撮る愉しみがあってこそカメラが活きる。操作が難しく撮ること自体に煩わしさを感じれば段々撮らなくなるはずです。宝の持ち腐れですね。
最後にPanasonicのアドバンテージである4Kフォトについて少しだけ触れたいと思います。1秒間に30コマの連写を800万画素(3840x2160)の”写真”JPEGとして保存できる機能です。これは現時点ではまだまだ頻繁に使うことはないかもしれませんが、写真の撮り方を変えていく技術に進化していくことは間違いないでしょう。
4Kフォトについては、当ブログでも少し書いていますのでよかったらこちらからどうぞ
また、外部リンクですがPanasonicの4Kフォト開発者が語る4Kフォトと題された動画がありますのでこちらからどうぞ
お礼
LUMIX GX7 MarkⅡの出会いを頂いた、森脇先生に心より感謝申し上げます。